「DOTS 2019」

今日も快晴です。

つい数日前、現在のネット投票のトップとして魔可多宮ナツさんをご紹介したはずなのですが、

また順位が入れ替わった模様で、現在 先を走っているのは川来次郎さん。

川来は「かわきた」と読みます。

川来次郎 「稚内・未明」

「未明」という言葉は天気予報などで耳にすることがありますが、

季節によってその時間帯は変化するもので大まかには「夜が明け切らない頃」、

兵庫県の冬場では午前零時~五時くらいに当たるのかと思います。 川来次郎

川来次郎 「稚内・夜明け」

海道・稚内市に建つ、百年記念塔から見下ろした市内・港のようすです。

手前の稚内市街から画面奥のほうにある宗谷岬までは30キロほどあるようです。

絵の向いている東からクルッと振り返ると、西に利尻・礼文の両島が近くに浮かびます。 川来次郎

 

稚内、日本の最北端。

研ぎ澄まされた風が吹いているイメージのある稚内。

こんなことを書いてますが、私は行ったことがありません。

川来さんは、以前この地へ行った時の印象が深いと言います。

ご本人の寡黙な人柄と相まって、この地を選んだことに理屈抜きの凄みを感じてしまう訳ですが、

間違いなく川来さんは洞察力が鋭い方ではないかと。

普段の無口さからそんな風に見せませんが、ちょいちょい吐く毒は的を得ていて

頭の良い方だなぁと思います。

 

ご本人は加古川在住ではありませんが、作品は加古川市内のコーヒー店でも見ることができます。

左右に飾られた店内、2点 100号の群青がお店の雰囲気にピッタリで、おまけに店主も素敵な方。

私も初めて訪れた時は、一番最初に作品に目がとまりました。

こだわりの美味しいコーヒーで寒い心も満たされます。

コーヒーの店 慈雨(じう)。

 

 

まりえ 「マリア観音Ⅰ」

まりえ 「マリア観音Ⅱ」

私は長崎出身で、幼少のころから「隠れ切支丹」という存在に惹かれておりました。

昨年度久しぶりに帰郷した折に故郷の隠れ切支丹の足跡に触れ、

改めてその宗教観の興味深さを感じることができました。

そして私は今、カトリックのお膝元であるイタリアに留学しています。

こちらではキリスト教の宗教画の美しさを間近に見る機会に恵まれ、

自分のなかで「宗教の垣根のない自分なりの聖なる像」を表現したいと考えるようになりました。

私は仏教や仏像も好きなので、そちらからの影響もミックスさせて作品を作っております。

また、自国である日本の素材を使用し自己の表現をしたいという考えから、

イタリアでも日本画材を使用して創作しております。 まりえ

 

イタリアはミラノからのエントリーです。

まりえさんは、現在イタリアに滞在しながら絵の表現を深めている最中。

生き方にも作品への向かい方にも妥協なく選択しているところが私たちも刺激をもらえます。

自身=自国を客観視することで、自身のルーツのようなものを改めて確認し

飛び越えていく、そんなアートの旅でもあるように思えてきます。

日本画の岩絵具を用いて、また日本の題材を活かしながら、

どのようにミラノの風がこれまでのまりえさんの作品を変えていくのか、

今後がとても楽しみです。

 

こちらは、昨年のクリスマスのミラノ。

行きたい。

鉛筆やアクリルでも制作しています。

稚内もミラノも行けないという方は、まずは加古川のミラノ慈雨さんへどうぞ。

もれなく稚内の雰囲気も味わえます。

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