「アート・プログラムin鶴林寺vol.4~施美時間」

巨大インコたちの遠足を賭けた命がけのクラウドファンディング 挑戦真っ只中!

鶴林寺への遠足を待ちわびている巨大インコは現在 東京にいる。

都会の夜の街に佇むインコに、鶴林寺はどんな風に映るのだろうか。

 

今回の主人公である巨大インコは、アーティスト 川上和歌子さんによって生み出されている。

川上さんの手によって形作られる柔らかく繊細なインコは、

私たちが愛でる鳥という存在を超えて、

同等の命を持った、どこか私たちの投影のようにも思える。

インコが好きです。
子どものころ、長い間セキセイインコを飼っていました。
思い出すのは、友達の家のインコが、ある日カゴから逃げて帰ってこなかったこと。
インコは本来、群れをなして生きる鳥で
ひとりではさびしくて、耐えられないのだそうです。
逃げたインコも、家族や仲間をつくり、生きたのでしょうか。
小さなインコ、いわゆるリアルな大きさでつくっても納得ができず
いろいろな大きさをくりかえすうち、こんなに大きくなりました。
気がつくと、自分の等身大のインコが出来上がっていました。
つまるところ、命の実感がともなうのは
自分自身の大きさなのかなあと 感じています。

そんな風に川上さんは言っている。

見方によってはインコに支配すらされているような、

それは私たち人間の営みをインコが検証しているような気さえしてくる。

そんな人間の想像をよそに、現在インコたちは鶴林寺への遠足を心待ちにしている。

外を眺めるインコたちの気持ちはどこに向かっているのだろう。

先生から遠足のお話も聞きました。

「バナナはおかずですか、おやつですか。」

先生は「家に帰るまでが遠足です」と言いました。

僕たちは、先生の言うことを聞く。

だって、それは国宝のある鶴林寺に遠足に行きたいから。

遠足まで待ちきれなくて、もうバスに乗っているインコたち。

酔いやすい人は前と席を変わってあげてください。

大丈夫、酔い止めも飲みました。

僕たちインコは生きていくためにお金なんて要りません。

きっと自由に飛ぶことができれば、僕たちは人間の手助けは要らないのかもしれません。

 

photo 山下 大輔  Daisuke Yamashita

 

小学4年生のときに買ってもらった
天体写真集「星空の四季(藤井旭 著)」に
太陽の表面の写真がでているのですが、
そのざわざわと真っ赤に燃えたぎっている様子が、
インコがぎゅうぎゅうにうごめているようにもみえて、
太陽のイメージと赤いインコが群れになっているイメージが重なるのです。

太陽が燃えているようにみえるのは、炎ではなくて水素ガス。
水素は毎秒ごとにヘリウムにかわり、
太陽は確実に400万トンずつ軽くなっている。
この減った重さが熱と光に姿をかえて、恩恵をもたらしているそうです。
やがて燃料の水素を使い果たし、中心にヘリウムばかりがたまると、
太陽は風船をふくらますようにどんどんふくれはじめ、
地球をものみこむ巨大な星になり、
果ては宇宙の中に消えていくであろうと書かれてあります。

白いインコは、わたしにとっては虚無の存在。
赤いインコが表面で燃えたぎる一方で、
爆発をくりかえしながら、からっぽになっている。
命をもたらすほどのエネルギーの裏側で、
虚無に向かっているイメージをインコたちに託しました。 川上和歌子

photo 山下 大輔  Daisuke Yamashita

巨大インコが鶴林寺の仁王門に遠足に行くためには、クラウドファンディングでの目標額達成が条件です。

皆さまのご支援を何卒よろしくお願いいたします!

「インコを国宝 鶴林寺に遠足に行かせたい!」

ご支援は、上記から。

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