1929年、長野県松本市生まれ。

種苗を家業とする裕福な家で育つが、放蕩癖のある父と厳格な母の下での生活は両親との確執を生み、抑圧された生活となる。次第に幻聴や幻覚に襲われるようになり、描くことによって恐怖を克服しようと、母親に徹底的に反対されながらも絵画への情熱を燃やす。

1948年、念願の美術学校へ編入学し、日本画を学ぶ。展覧会への出品や個展も手掛けるが、封建的な日本の風土に収まることが出来ず、1957年単身渡米。ニューヨークを拠点に活動を開始し、その斬新な表現はアメリカ、ヨーロッパ各地で絶賛される。

1973年、帰国。活動拠点を東京におくが、アメリカでの活動をスキャンダラスだと捉えた日本のマスコミは否定的な反応を示す。それから10年近くの月日を経て、ようやく日本でも「前衛芸術家」として注目されるようになり、1987年に北九州で開催された回顧展が評価され、その地位を不動のものとする。

 

 

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