只今、東條 新の「パンチライン」を開催中。

誤解を生みながらも集めた女子学生たちのスカートを大量に吊り下げ、その中に作品を入れ込んでいる。

スカートを覗いて作品を鑑賞するというスタイルだ。

そして、どういう訳か、これまた大量のイルミネーションを施して、昭和の場末のネオンさながら

夕方からは暗闇の中パンチラに及ぶという文化祭的要素満載の展覧会である。

この春、高校を卒業した現役?高校生とあってか、取材もとても和やかな雰囲気で進んでいる。

最初の取材日のこと。

記者さんが来るや否や「こんにちは!」と、いつもの調子で元気に出迎える新くん。

「こんな汚いとこですけど、良かったらどうぞ!」

ここは家ではない。

躾が出来すぎていて、使い方をやや間違ってはいないか?

まぁ、そんなところも憎めないキャラなので、むしろそんなセリフが待ち遠しかったりもする。

「おっぱいが見たすぎて、おっぱいと目が一体化した高校生」に始まり、

友人が彼女と公園でイチャイチャしていたところを目撃してしまった絵、

先生との葛藤を描いた作品など、正に18歳の等身大の心情がダイレクトに描かれている。

新作を中心に、高校の集大成とも言える65点を展示。

また、作品はもちろん、普段の落書きやドローイングなども大量に閲覧できる。

その多くは、学校での教科書やノート、普段持ち歩いているスケッチブックなどに及ぶ。

幼い頃に担任を受け持った先生方も足を運んでいただいているが、

その頃から、授業中は常に絵を描いていたようだ。

それを、いつも注意しながらも、どこかで容認してくれていた?懐の広い先生方に恵まれて

彼は伸び伸びと絵を描き続けてこれた部分もあるような気もする。

まぁ、読めないくらいにノリで貼っちゃっているのでね。

ここまできたら、応援したくなるのかもしれない。

東條新の「パンチライン」は3月29日(日)まで。

月・火・水は休廊、最終日は16時までとなります。

galeria-punto