ラデック プレディギエルの「MIRACLE」が始まりました。

絵画にも様々あるが、絵の魅力のひとつは線だと思っている。

10年以上前になるだろうか、まだ日本語の話せなかったラデックとフランス語の話せない私とで、

ほぼ擬音で話しながら展示をしたことを思い出す。この時も、我ながら良い展示ができた。

やっぱりアートは国境を超えるなぁ なんて悦に入ったものだ。

その展覧会でラデックの線の素晴らしさに心躍った。

3枚ほど特に気に入った作品があり、その中の1枚のドローイングを購入した。

今も、見る度に 良いなぁ とニヤニヤする。

今思えば、3枚買っておけば良かった。

ピアノを奏でるラデック。

今展では、こんな1枚がある。

私のような絵画ファンにはドストライクの作品ではないだろうか。

この作品を展示しようとして裏を見た時に、小さな紙が貼ってあった。

その紙にはこう書いてある。

ヨーロッパでは普通どの家庭にも絵画を飾ります。

これらの絵は一つとして同じもののない全くのオリジナルです。

絵を選んで飾る事で、自分の家をよりプライベートな個性のあるあなただけの空間にすることができます。

この絵は夏の夜 森の中での友人たちとの集いを描いたものです。

Radek Predygier

画廊という仕事をする意味、

少なくとも自分がラデックのドローイングを買った訳、

それは好きだからに他ならないが、

それらの何故を端的に言い当ててくれていた。

galeria-punto