異次元への入口

「女神に導かれて」

今回の二人展は、何だか普段のPuntoとはちょっとばかり異なる趣き。

ホワイトキューブのような空間に慣れすぎてしまうと、

元々四角が好きな私は特に、何と言うか直角に毒されるような所があり、

無機質なシャープな角や、重すぎる錆びた鉄なんかに愛着を感じてしまう傾向にある。

ところが、今回は京美人 西尾さんのおかげで

ギャラリー内はラベンダーの心地良い香りが漂い、

可憐なお花や優しい音色に満たされ、

すっかり自分の女子力が発揮されたような錯覚に陥ることができた至福感。

やっぱり丸よね。

西尾昌子さんの作品に出てくる丸の中に星のような形が見える池らしきものは

異次元への入り口である。

子どもたちがたくさん来てくれ、今展の平均年齢はずいぶん若返りました。

作家さん自ら紙芝居を読み聞かせてくれたり

プントガチャを試したり

オモチャのレジまで持込み、ギャラリーごっこが始まる。

どうやら最近のチビッコの間ではプニョプニョした手触りの物が流行っているのか?

ぬめっとしたぬいぐるみまで置いてある。

すみっこぐらし。。

隅っこで暮らす、かなり日陰なキャラの割に全く角がないではないか。

もっと尖がらなくて良いのだろうか。

隅っこと言えば直角、こうも丸いとデッドスペースが出来てしまう。

どうやら、丸は無駄も受け入れるらしい。

悔しいけど、おおらかである。

そんな ぬめっとした物にも平常心で笑顔の西尾さんに、

子どもたちが楽しそうに集まっている。

中には一人でギャラリーにやって来て、どんどん作家さんに質問してお話している。

時に”敷居が高い”と言われる画廊だが、

子どもたちには見えない壁なんてなく、悠々と現れては

私たちの横にちょこんと座っている。

西尾さんが帰った後 泣いてしまった女の子は、

小さな作品を手に「これがあるから大丈夫」と言っていた。

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