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段ボールの断面を重ねて自分がすっぽり入る箱を創る。自分が入ることで完成するその箱は、 私だけが収まる私だけの居場所となる。 飲んだ後のティーバッグを開き、紙・糸と解体し、それぞれ別の形に創り変えていく。 日々ほんの少しずつしか集まらない素材、遅々として捗らない作業。思い通りにならない行程 こそ、本来の姿のように思えてならない。 作品は私が生きていく上で生まれてくる副産物である。 私と作品と私の生活の境界線があいまいになる中私の生きた証が何かの形になって残っていく。 それを垣間みることだけでも、創るという行為は私にとっては限りなく愛しいものである。 瀬戸 理恵子 |
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瀬戸 理恵子 略歴 広島市出身。 武蔵野美術大学卒業、公募「広島の美術」(広島市現代美術館)、個展等で発表。 95年渡米。ペンシルバニア大学大学院修了。米国各地の芸術村にて制作。 99年帰国。以後、GalleryX(ニューヨーク)、GALERI X(イスタンブール) エビデンギャラリー(広島)等で個展。 2004年ジーンズファクトリーコンテンポラリーアートアワード グランプリM賞受賞。 |
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