能勢伊勢雄・植田信隆

2008/7/2(水)〜7/13(日)7(月)休廊
「渦と記憶」能勢伊勢雄・植田信 隆コラボレーション展
Galeria Punto 通信vol.5(インターネット版)
7 月5日(土)、午後6時よりGaleria Puntoにて植田信隆氏によるレクチャーを開催いたします。
タイトル:「渦と運動と形態」

※7月2日から6日迄の前半作品の展示と、7月8日から最終日迄の後半作
品の展示内容が総入れ替えされますのでご注意ください。

↑ クリックすると会場内が御覧 になれます。
【コラボレーション展『渦と記憶』のご案内】

東京で好評を博した『渦と記憶』展がいよいよ岡山に巡回します。
「渦」をテーマに作品を創り続けてきた植田信隆氏からテーマを戴き、
能勢伊勢雄が「渦」にまつわる記憶を「遊図」としてまとめたコラボ
レーション展です。

能勢が、時間と空間を縦横無尽に横断しながら概念を結びつけて" 遊
図 " と呼ばれる 特殊なフローチャートを作り、このコンセプチュア
ルなアートにまで高められた図に、植田氏が写真とCGによってイメ
ージを添えるという形式で、作品は展開されています。

本展覧会は、アーヴィン・ラズロとデイヴィッド・ボームに捧げられ
ました。宇宙の記憶は、渦のアナロジーの中で語られ、その形態は運
動、思想、内的ヴィジョンなどをひきこんで、人類の”記憶”を内蔵
化していきます。それは、記憶をテーマにした”渦”を巡る物語、そ
して、宇宙に刻印された渦の映像とその中に織り込まれた記憶の編集
化、あるいは 、「ちょっと尖った大人のための渦についての絵本」
とお考えいただけたらと思います。是非、お楽しみください。

「遊図」を簡単に説明いたしますと、「遊図」とは領域を横断し概念
を結び付ける「知図」(地図)のことです。Object Magazine『遊』の
編集者・松岡正剛氏との交流の中で、能勢が「遊図」という概念に出
逢い、長い時間をかけて新たなコンセプチュアル・アートへと発展さ
せて来たものです。

この「遊図」と植田氏の写真とCGイメージが加乗された、展覧会図
録も刊行いたしますので、こちらもぜひ会場で手に取ってご覧下さい。

また、我が国で初めて開催されていますシュタイナーと芸術を巡る美
術展『ルドルフ・シュタイナーと芸術』(東京・千鳥ケ淵gallery「册」
www.satsu.jp/kudan/archives/2008/05/post_50.php)に植田、
能勢共々選出展示されています。開催期間は6月29日迄ですので是非
こちらの方にも足をお運び頂けれたらと思います。『渦と記憶』展に
も関連した両作家の裾野の拡がりを感じて頂けるものと確信しています。

【関連イベント】
オープニングイベントは開催いたしませんが、この展覧会の内容を深
める為に、7月5日PM6:00から植田信隆氏のレクチャー「渦の運動
と形態」を開催いたします。アーチストはもちろんのこと、複雑系や
カオスとは何かを知りたい人達は必見、必聴のレクチャーですのでお
見逃し無く!!

【ご注意!! 展示内容が入れ替わります!!】
7月2日から6日迄の前半作品の展示と、7月8日から最終日迄の後半作
品の展示内容が総入れ替えされますのでご注意ください。


【略歴】
◇能勢 伊勢雄(のせ・いせお)略歴
1947岡山・倉敷市に生まれる
1956山崎治雄師に写真を習う
1971短編映画集『フルクサス・フィルム ズ』編集・監督
1973馬場正義氏とデザイン事務所『あどり えBOW』設立
1974Live House 『PEPPER LAND』設立・主宰
1975映画『共同性の地平を求めて 68/75 荻原勝ドキュメント』編集・監督
1978松岡正剛氏が提唱した「遊学」をもと にする月例研究会『岡山遊会』を開始し300回を
超え現在も継続中
1988岡山県産業デザイン協会員となる
1989(-95)備前市商工会議所主催『備 前アートイベント』アシスタント ディレクター
1992水戸芸術館『ANOTHER WORLD』展連動企画『超越思考講座・アナザーワールドへのプロ
ローグ』企画ならびに講師
1993水戸芸術館CD book『Prologue to ANOTHER WORLD』編集ならびに収録
1994水戸芸術館『ジョン・ケージのロー リーホーリーオーバーサーカス』展の3企画ならび
に映像作品『フルクサス・フイル ムズ』がJ.ケージのメソッドにより上映される
1995水戸芸術館美術セミナー『現代美術の ABC+D』の講師、『山形国際ドキュメンタリー映
画祭'95』にて映画作品『共同 性の地平を求めて』が選出上映される
1998岡山県立美術館『岡山で創られた映 画』に映像作品出品
2000尾道市立美術館『龍の國尾道・その象 徴と造形』展監修、同展関連シンポジウムにパネ
ラーとして参加
2001実験映画の大回顧展『アンダーグラウ ンド・アーカイブス1958→in Kobe Kyoto
Osaka』で映像作品が選出上 映される、高橋巖主宰の『第14回人智学講演会』で講演
2002岡山県主催『現代作家の眼アート ウェーブ岡山・巡回展』写真・映像作品出品、松岡正
剛主宰『ISIS編集学校』師範 に就任
2003勝央美術文学館『高梨豊写真展』監修
2004岡山・倉敷市連携文化事業『スペクタ ル能勢伊勢雄1968-2004』展開催、
(-05)広島市現代美術館「松 澤宥と九つの柱-九相の未来-パリニルヴァーナに向かって」
展に作品出品
2005水戸芸術館『X-COLORグラフィ ティ in Japan』企画、横浜トリエンナーレ2005『ストリ
ートにおける表現の可能性』のパ ネラーとして川俣正、芹沢高志、窪田研二、KRESSらと共に
参加
2006美学校『最終美術思考工房 −未来への軌跡−』講師に就任(神田)、Galeria Puntoにて
『PORTOGRAPH能勢伊勢 雄写真展』開催(岡山市)、岡山市デジタルミュージアム主催講演会
『市民による美術展実現のための 方法論 −デジタル・ムネモシュネによるデジタル・ミュージア
ムの可能性について−』講師、中 国デザ イン専門学校フリーゼミ講師、GALLERY ARTE『能勢
伊勢雄個展「遊図」』(丸亀)、 第44 回岡山市 芸術祭『アート・プログラム』出品(岡山市立市
民病院)、岡山県主催『コラボ レーション・ ポエム 2006展』出品、photographers' gallery
『能勢伊勢雄写真展 「PORTOGRAPH」』展な らびにIKAZUCHIにて『スペクタクル能勢伊勢雄
1968-2006』展を同時開 催
2007豊田市美術館『宇宙御絵図』展に写真 作品を出品、Gallery toaru『理想宮』展に写真作
品「MORPHOLOGY」シ リーズを出品(倉敷)、Gallery 360°『松澤宥一回忌』展に写真作品
を出品(東京)、Biwako Biennale2007にて正式レジデンッ作品J.P.テンシン監督『迦具土』の
トークレクチャー並びに原作・監 修
2008Gallery ASK?『渦と記憶』植田信隆氏とのコラボレーション(東京)、『渦と記憶』展連
動CD book JINMO『ASCENTION SPECTACLE』企画制作・執筆、BankART Studio NYK『倉敷芸
術科学大学ヨコハマゼミ』アー ティスト トーク講師、ギャラリー册『ルドルフ・シュタイナーと
芸術』展に写真・遊図を出品(東 京)同展 関連シンポジウム『シュタイナー芸術を生きる』にパ
ネラーとして参加…等
○多数主著・共著
『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004』(和光出版刊) 『サイバーレボリューション』(第三書館刊)
『E』(ノイプロダクト出版刊)『ジ・オウム-サブカルチャーとオウム真理教』(太田出版刊)
『観想の空間』(尾道市美刊)『龍の國尾道』(尾道市美刊)『遊』(工作舎)『ユリイカ- R.シュタ
イナー特集号-』(青土社)
『X-COLOR GRAFFITI IN JAPAN』(水戸芸・FOIL刊)『photographers' gallery pressno.5』(pg刊) DVD『INSIDE OUTSIDE』
(UPLINK刊)インナーノーツ…等多数

◇植田 信隆(うえだ・のぶたか)略歴
1957広島市に生まれる 
1979広島大学教育学部美術科卒業『第四回 ヒロシマルネッサンス美術協会展』広島県立美術館
審査委員特別賞を受賞
1980『アーティストユニオンシンポジウ ム』東京都立美術館
1991(-92)オーストリア国立ウィーン 応用美術大学(Hochschule fur Angewandte Kunst inWien)
にてアドルフ・フローナー( Adolfur FRHONER )教授の絵画クラスに学ぶ(この間、広島国際文化
財団奨学生)
1993『植田信隆ウィーン留学記念展』広島 オーストリア協会本部(広島)、『日仏会館ポスタ
ー原画コンクール展』渋谷パルコ part2(東京) 出品作品が同会館ポスターに採用
1994個展『ウィーン以後』日辰画廊(東 京)
1995個展『キトリニタス/黄色化』及び 『セレクション1995から1996へ』かねこ・あーとギャ
ラリー(東京)
1996個展『エンテレケイア/根源力』かね こ・あーとギャラリー、第四回公募『広島の美術』
広島市現代美術館、『今を生き る』牛渕ミュージアム(愛媛県温泉郡牛渕町)
1997個展『ウルフォルメン/原形態』及び 『セレクション1997』かねこ・あーとギャラリー
(東京) 『21世紀を考える』牛渕ミュージアム
1998個展『オプシスとフュシス/光輝と質 量』ギャラリー白(大阪)、『観相の空間 マンダ
ラ・尾道・曼荼羅』尾道市立美術 館
1999個展『乱流の結晶学』かねこ・あーと ギャラリー、ARSの会(代表 高木隆司)において「乱
流の結晶学」について発表
2000個展『織り込まれる流れ運動』かね こ・あーとギャラリー(東京)、「KATACHI U SYMME
TORY国際シンポジウム」筑波 大学会館ギャ ラリー
2001個展『UZUME』かねこ・あーと ギャラリー(東京)
2002個展『 収縮/拡散/反転』Alternative Art Spaceパラグローブ(東京)、『広島の絵画
110人』福屋八丁掘本店(広島 市)
2003個展『不穏な原子核ベクトルモデルた ち』かねこ・あーとギャラリー(東京)
同展に松澤宥による賛助作品「ヒ ロシマから 59年」を展示、
『 SL S』展 ギャラリーアートサロン�(千葉市)
 出品作家/金子博之、坂本将志、城下万奈、 神彌佐子 曽根光子、高田淳、たべけんぞう、花
田伸、平井正義、『九つの柱』 (松澤宥、伊丹裕、若江漢字、宗田光一、佐倉密、岡崎泰弘、他
によるコラボレーション作品集) 出版記念展 ギャラリー360°(東京)
2004個展『風を蒔いて旋風を 刈る』アートスペースキムラ ASK ?(東京)
同展に松澤宥による賛助作品3点 を展示、『スペクタクル能勢伊勢雄1968-2004』倉敷市立
美術館において松澤宥、能勢伊勢 雄との コラボレーション作品「消滅するヒロシマに捧げる九
つの詩」を出品
2004(-05)『松澤宥と九つの柱―九相 の未来―パリニルヴァーナに向かって』広島市現代美術館
出品作家/松澤宥、能勢伊勢雄、 新見隆、赤土類、春原敏之、河津紘、小林起一、小野和則、
若江漢字、たべけんぞう、宗田光 一、 伊丹裕、佐倉密、清家新一、岡崎泰弘…他
2005 (-06)神戸芸術工科大学大学院 研究生として高木隆司特任教授のもとで渦の実験と解析を行う
2006伝統文化における文様国際会議 ISKFA 06 Japan ( 大阪大学 )にて論文「世界の歴史的渦巻き
文様の解析」を高木隆司と共同で 発表、『黄金比の鐘楼 日詰明男 個展』ギャラリーG(広島)
企画
2007個展『円転螺廻―追悼松澤宥―』かね こ・あーとギャラリー(東京)、長野県諏訪郡下諏訪町泉
水入瞑想台にて松澤宥一周忌に際 し、空海著「声字実相義」頌偈を朗読

○著書、共著及び執筆文献
1998植田信隆 作品集1996-1997『自己組織化するカオス』を自費出版、『観相の空間 マンダラ・
尾道・曼荼羅』展カタログに「マンダラ―知と生命のネットワーキング―」を執筆
2000植田信隆 作品集1997-1999『乱流の結晶学』を自費出版、自著「開放系 非平衡 自己触媒」
を掲載
2003『九つの柱』360°グラフィックス 刊(松澤宥、伊丹裕、若江漢字、佐倉密、他によるコラボレ
ーション作品集)
2004『消滅するヒロシマに捧げる九つの 詩』アカデメイア刊(松澤宥、能勢伊勢雄とのコラボレー
ション作品集)、『スペクタクル能勢伊勢雄1968-2004』展図録 和光出版刊に「能勢伊勢雄-その
変容する多面体に映える精神(こころ) -」を執筆 、植田信隆 作品集2000-2003『非線形性モダン』
(絵画とCGによる作品集 )を自費出版「風を蒔いて旋風を刈る」を掲載
2007"Analysis of Historic Spiral Patterns in the World" Forma Vol.22(形の科学会編,Scip
ress/tokyo)高木隆司との共著


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