游墨民 松本 碩之

2006/01/06(金)~01/15(日)「良寛に、が恋する」
1 月6日(金)、午後7時よりGaleria Puntoにてオープニング・パーティ   作家在廊日 1月6日

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最近とみに良寛さんの紅葉がゆっくり散りゆくような詩情あふれる書体にひか れます。
それは良寛さんの慈しみの深さが書体となってあらわれているからです。書に悲しさ
寂しさをやどし、それが包容力となり多くの人々に親しまれる所以でしょう。
この度は、特に良寛さんが三人の女性に寄せた詩集を作品にしてみました。

2004/01

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2003/01

2002/07
■2002年(平成14年)7月20 日 土曜日 朝日新聞 「アート・ランダム」

岡山天神町に今年開廊したばかりの 「ガレリア・プント」が次々と発表するのは、どれも日本の現代アートの最先端をゆく作品ばかり。地方都市でどうしてこれだけの企画が連打できるのか、中央 の美術家たちも驚いている。
同ギャラリーへ今回は奈良の書道 家、松本碩之氏が出品した。氏の作品はまさに墨で描いた現代アート、それでいて何という字を書いているのかしっかり読めるのかがシロウトにはありがたい。 「書」は、「字」そして「言葉」を大地として育つ大輪の花だ。言霊パワーを最大限発揮させようと工夫をこらす松本氏の作品は自然「読めるアート」という形 をとるようになった。
写真の六曲屏風に描かれているのは 「風」の一字だ。一息で書いた太文字は天空を吹く渡る夏風の視覚化。大量の墨液は墨ムラとなり、抽象画のようなモアレ(木目模様)を生んだ。
大作ばかりでなく、松本氏自身が焼 く花器と書を合体させた一人コラボレーション・アートも多数並んでいる。いかにも現代建築に似合いそうで、そのまま持ち帰りたい誘惑にかられる作品たち だ。
(フリーライター 米林 一真)

2002/01

昭和20年大阪市生まれ。
大橋泰山・杉岡華邨・宮本竹逕の各氏に師事。
伝統的な書道表現だけにとどまらず、音楽家、舞踏家、詩人等他分野との共演による”書”の可能性や舞台芸術のあり方を探求する。こうした活動は海外からも 注目を受け、これまでにフランス、ドイツ、オーストらリア、オランダ等からも招待され、個展をはじめ、演出・デモンストレーションなどを行う。また陶芸に も取り組み、”墨と土による美の探究への意欲はとどまるところを知らない。
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