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| 「切る」ということは、人間の潜在意識の中に潜んでいる遊戯的な快感を感じ
られる行為である。 日頃、日常に行われる切断のかたちは、実にさまざまであるが、ほとんどは本能によるもので、 愉しみを感じ取ることはできないかもしれない。 長い間、「切る行為」を通じる表現の喜びを覚えてきた自分にとって、「切る」という行為は、 単なる切断ではなく、切る愉しみを表現に結びつけて、アートとしての新しい可能性を 可視化できるものであると考える。 (作家) |
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| 【作家より】 アーティストトークの時間には、素材と造り手との関わり合いや粘土の扱い方に 注目してください。土の表現における新しい可能性を見せたいと思います。 自分にとって土という素材は表現の手段ではなく、よく理解する上、その本質を 引き出す過程を見せるものです。 98年から始めたcuttingシリーズは土の仕事ではないとできない表現性の特徴から 相当の関心をあつめました。 2002年度には「アイデンティティの構築による切る行為がもたらす表現」で 博士号を取るなど、土とワイヤーと造り手との関係をかたちに移すことに対して 多くの研究をし続けました。 今回の発表はつい最近の新作でワイヤーによる表現の新展開を見せることが できると思います |
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![]() 制作風景 |
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| 【金 正逸のクレイワーク】 金沢美術工芸大学 学長 造形家 久世建二 「陶芸」や「陶による造形」などやきものの表現を指す言葉がある。 1960年代にアメリカはカリフォルニアの陶芸家達が中心になって、 当時の抽象表現主義の影響を受けて随分自由な表現をして世間を驚か せた。70年代には日本にも上陸して造形的な陶芸の新しい表現が一気 に展開された。クレイワークの登場でありまさに土による表現である。 金さんの仕事はその系譜の先端にある。土が潜在的に持っている最も 特徴的な性質の一つである可塑性を最大限に活用した造形と言える。 時には100kgを越える粘土の塊を一本のワイヤーで一気に切り開 くダイナミックな作業の結果、なまめかしくみずみずしい表情が目の 前に現れる。 立体造形の素材の中でやきものは饒舌である。水分の混合する割合に よって千変万化様々な表情を示す。作者の意思を越えて主張すること もある厄介なしろものでもあるのだ。 金さんの仕事が益々独創的でストレートな先鋭なクレイワークになる ことを期待している。 (金沢美術工芸大学URL http://www.kanazawa-bidai.ac.jp/) |
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| 土というのは、堆積を繰り返す地球の記憶に対する一部のことであるかもしれ
ない。 植物性プランクトンの堆積物である珪藻土をア−トの領域でよみがえらせ る。 珪藻土を用いる表現は、造るということよりも感じることです。 いじればいじるほど、本来の姿を失っていきます。 造り手の感性 と、元々生き物であった珪藻の塊が、ぎりぎりの線で出会うと程 よい感じのものが生まれます。珪藻土は利用するのではなく、理 解することが大事なものです。(作家) |
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2002 同年博士学位収得(芸術) 現在 石川県吉野工芸の里工芸研究所で制作 金沢大学・北陸大学非常勤講師・卯辰山工芸工房特別講師 【展覧会歴】 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 【パブリック・コレクション】 セラトピア土岐美術ギャラリ・土岐市公民館・吉野工芸の里・金沢美術工芸大学・世界のタイル博物館・INAX実験工房・セラトピア土岐・キリンビ−ル北陸 工場・津幡文化ホ−ル(光の庭・中庭) |
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