



陶芸をやり始めた頃から、“陶芸らしくない作品”をつくりたいと思い、制作してきました。私の中では、陶芸は、重厚で伝統的なイメージでした。自分にしかできない表現とは何かと考えたとき、もっと軽く、ポップな感じで、やきものという素材でつくられていながら、一見、やきものに見えないような作品をつくる事でした。
「透けるということ」




『水→氷』『氷→水』は薄い磁器土を立体にできないかと思いつくりました。



『Organic』(1998年)は、薄い磁器土を一体型で焼き上げるには形に限界があると考え、パーツを焼いた後に組み立てるといった方法をとりました。『FossilⅠ・Ⅱ』(1998年)も、組み立て方を変え、つくっています。

『Fruit』(1998年)は、パーツの形を変えてつくりました。その後、薄い板状のパーツから、木の枝のようなパーツを組み合わせて作品をつくりました。木の枝のようなパーツをもっと単純な形のパーツで立体にした方が良いのではと思いました。

『しろのかたち いろのかたち』(2001年)は、棒の側面を着色し、表面を白く見せるようにつくっています。表面の白い所は棒を折った時にでてくるのですが、土の表情を生かすようにつくっています。この頃から、色を使い始めました。



『あおむしのかたち』(2001年)、『はねのかたち』(2001年)、『はなのかたち』(2003年)は同じ形のパーツを組み合わせてつくるおもしろさを意識してつくっています。

『しずくのかたち』(2001年)も元は同じ形のパーツを積み重ね、外側を削ってつくっています。

『しろのかたち いろのかたち』(2003年)は、中の形を楕円形の立体にする事により、棒の集まり方に粗密ができ白い所が模様のように見えます。
この頃から、現在までの作品は、内容がつながっています。かたちや色を変える事により、様々な表情をつくっています。