濱谷 明夫

2002/07「FIBER AND SPACE」

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一本の糸がいちばん自然で美しい状態を作り出す。
それは素材の持つ“素”の部分との対話でもあるのです。
軸線の上を等間隔に一本の糸を旋回させていくと、幾つもの重なり合う円弧がリズミカルな動きを生む、線から面へと移行するプロセスの中で、生命感覚が糸の持つエネルギーとひとつになっていきます。それを空間に解き放った時、糸はわずかな空気の動きにも敏感に反応し、表情豊かな流れを生み出しながら、空間に関わり合う意味を明確にしていくのです。形作られ設置された空間のなかでの素材は、一つの運動の軌跡としてだけ残り、その実在を消滅させるように“素材”への思考が垣間見ることが出来ればと思うのです。

1983国際タペストリービエンナーレ展(スイス・ローザンヌ)
1984近代建築におけるテキスタイルアート展(ドイツ・フランクフルト)
1985国際タペストリートリエンナーレ展(ポーランド・ウッジ)
1988サントリー美術館大賞展(東京)
1989パース国際トリエンナーレ展(オーストラリア・パース)
1990ジャパンアート展(フィンランド・レトレッティ)
1992国際現代ファイバーアート展(韓国・慶州)
1999国際テキスタイルコンペティション展(京都)
2001大阪トリエンナーレ展(大阪)
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